自然散策会
- 加藤 誓(ちかい)

- 2021年6月29日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年6月18日

パソコンで「名東区自然散策会」が明徳公園で6月26日(土)
10時より開催されることを知り、どんなものかと、初めて参加をした。区役所が主催で、12名のボランティアスタッフが案内するとのこと。
シニアから幼稚園児、小学生とその家族など、40名程集まった。
4グループに分かれ、スタッフの先導で自然観察しながら、林の中の小径を歩き始めた。
スタッフが立ち止まり「この木は、薄墨桜の親戚のエドヒガン桜でこの公園のひとつの
顔になっています。咲いたのを想像してください。」と説明。皆、メモを取っている。
散策会のベテランと思しきご婦人が、「あ、あそこにメジロがいる。ほら、そこ!あ、また飛んだ。」皆の顔が、右左、上に下に動く。
林を抜け日当たりのよい、球戯場に来た。「しゃがんで、見てください。
これがネジバナで、右巻きと左巻きがあります。」指さす先には、背丈5㎝程の
ピンク色の小さな花が縦に咲いている。名前も知らず、今までじっと見たことはない。
草木の名前を知ると親しみや感情が湧くのは、人の名前を初めて知った時と同じである。
「タンポポより背丈の高い花の名はブタナと言います。」私も、メモを取った。
大島桜並木を下り駐車場口で休憩、そこから、からす山72.5m目指しゆっくり坂を登る。

途中、スタッフがしゃがみ込み「この黒い草は、エンシュウムヨウランと言って、葉っぱがないがランの仲間で珍しいものです。」すると、ベテランのご婦人が「見て。見て。」とスマホの画面を皆に見せる。「このムヨウランの黄色い花を先月、ここへ何遍も通って撮ったのよ。この黒いのは、花が終わった姿よ。」
皆が、スマホの花を驚きと羨望のまなざしで覗き込んだ。
次に道端に咲くジャノヒゲの目立たない花を教えてくれた。
カラス山を過ぎ、たくさんの花が咲き誇っている花壇のところに来た。
その奥にネムノキがそびえ、仄かに赤紫のもじゃもじゃした花が見頃を迎えている。
上を眺めていたら、「これが、半夏生(ハンゲショウ)です。」と下の白い一枚の葉っぱをさした。
何故か一枚の葉だけが白いのである。早速、撮影をした。
約一時間半で出発点に戻ってきた。
「A一班の方、お疲れ様。今日の感想を一言ずつどうぞ。」
「私はネムノキに感動。」「私は、半夏生。」「私は、栗の雄花と雌花が勉強になった。」
「やはり、ムヨウランかな。」 「そこの僕は?カマキリやショウリョウバッタが面白かったかな。」
幼稚園の年長さんが「うん。」とうなずいた。
最後に私の番が来た。
「私の観察は、皆さんの行動が一番面白かった。」 と。
皆の視線を感じ、軽く頭を下げたら、そのあと笑いが起きほっとした。
我が家へ帰って車を降りた。珍しいと眺めた「ネジバナ」が何と我が駐車場に咲いていた。 びっくり‼



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