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後期高齢者の免許証更新

更新日:2022年6月17日


平成31年1月下旬、自動車学校での「認知機能検査」が始まった。

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「そこの方、回答中は、声を出さないようにしてください。」

試験官の大きな声で試験場に緊張が走る。

自己判断では、私は認知症ではない。その上、テストを受ける

からには100点をと、昨夜インターネットで問題を下調べしている。2問が終り いよいよ一番重要な16の絵の 記憶検査に入った。

最初の4つの絵が出た。試験官が「これは、戦車です。」全員が復唱をする。

突然、85歳超の方か「タンクではいけませんか」試験官は困ったように「戦車です」と。私は、「よしゃ!ABCDの中のBパターンだ。

徹底的に予習をしたから大丈夫!」そして「数字を消す作業問題」が

終わった後、試験官が「少し前に、何枚かの絵をお見せしました。できるだけ全部書いて

ください。」

問題用紙3を裏返した途端に頭の中が真っ白になった。一夜漬けでA~Dの4つのパターンの絵を全て何回も見過ぎたせいで、Bターンはどれだったか区別が付かなくなったのだ。


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うさぎは、思い出したが 虫の項目はトンボかテントウムシか セミか どれも昨日の絵が浮かび、Bはなんだったか わからない。

先程の「タンク事件」で笑い 復唱をいい加減にしたバツだ。

従って、ヒントが出ても、カナヅチかハサミか迷ってしまった。

結果は、すれすれの合格であった。

帰り際、注意を受けたご婦人とタンク事件の二人が

試験官に呼ばれていた。

不合格であったと思われる。

この検査は、認知症の検査ではない。

判断力、記憶力の検査とは書いてはあるが,こんなもので「逆走」や「ブレーキの踏み間違い」「不注意」の有無が分かる筈がない。

昔の車はブレーキの遊びが多く高齢者は、ブレーキをグーと踏む癖が付いているのも誤発進の一因だと 私は勝手に思っている。


車は進歩し、既に 誤発進予防の車が出回り、近い将来 自動運転に

なろうかというのに・・・。 認知症検査でもないこのテストの意義を疑う。

 2月中旬 また、自動車学校で、5,100円支払い2時間の講習と実車指導を受ける。

そして、誕生日の15日後、免許証更新手続きのため駐車場工事中の平針運転試験場に

公的交通機関で行く。1日仕事だ。

 通知が来てから半年後 やっと、新しい免許証を手にした時、100点取れなかった悔しさか、ゴールドが青になった悔しさか、何となく、

すっきりしない気分で 年老いた自分の写真を 眺めていた。 

免許証を見るたび そのことを思い出す。

 
 
 

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