top of page

巳年の秋の実


ree

 令和7年11月22日(土)明徳公園で自然散策会が開催。 「いい夫婦の日」だが我が家はいつも別行動。何時もの ように一人で参加する。

 参加者が総勢70名を超える盛況 で、特に家族連れが多かったと思うのは、ひがみ根性か? 

  明徳池は耐震工事で水抜きが行われ池底が見えていた。

  集合場所近くのイロハモミジの3年間(同時期)の写真を比較してみた。

 気温の差が紅葉(こうよう)の違いを示していると感じた。

 令和5年は、寒暖差があり、綺麗な紅葉(もみじ)であった。令和6年は令和 5 年より10~11月の平均気温が1.5度程高かったため、紅葉(こうよう)が遅れた。

 令和7年の10~11月は、令和5年と6年の中間の気温で紅葉(もみじ)は紫色 (赤色のアントシア二ン化はしているものの、緑色のクロロフィルがまだ残った状 態)であった。  紅葉(こうよう)する葉は気温に影響されるが、花と実(み)は主に日照時間の変化 に影響される。 日照時間は毎年ほぼ同じなので、同じ時期に同じように花や実(み)を付ける。

 そこでダジャレ一句「実は不変 気温差映す 紅葉(もみじ)かな」

 集合時間の1時間前に到着したので、いつものコース以外を散策した。

 日陰の所に濃緑の葉の上に赤い実と、コントラスト抜群の「センリョウ(千両)」 を見つけた。その奥をふと見ると、同じような葉に黄色い実を付けた植物を見つけた。

 後でスタッフの方に尋ねたら、「キミノセンリョウ」といって、センリョウの 変種だ

そうだ。稀(まれ)だと聞いて嬉しくなった。

  散策会が始まり「ヤブコウジ(十両)」「ナンテン(難を転ずる)」と門松にも 使われる縁起の良い赤い実を見つけた。

  この時期の野山の赤い実の代表格「ミヤマガマズミ」や「ソヨゴ」、「ノイバ ラ」、

ピンク色で名前も可愛らしい「マユミ(真弓:弓の材料)」もいつもの場所 に実を付けていた。

 縁起が良い名前で庭木にもよく使われる「クロガネモチ」が赤い実を一杯付けて いた。 逆にネズミのふんに似ているので可哀想な名前がついた「トウネズミモチ」。

  冬には、赤い実になるアオキの実は、今はまだ青くて小さかった。

 これらの実で食用できる実は「ガマズミ」だけで、他は「毒性があるので気を付 けて!」との記述あり。

  回虫などの駆虫薬や、しもやけの外用薬に使われたことがある「センダンの実」 や、和ろうそくの材料の「ヤマハゼの実」もたわわに実を付けていた。

 実としては、鑑賞にも不向きで利用価値も余りない「キリの実」や「ガガイモの 実」も見させてもらった。

 改めて紅葉を紹介。日当たりの良い場所の「イロハモミジ」と「トウカエデ」は 素晴らしい紅葉をしており、常緑樹をバックに「ツタ」や「ハゼノキ」の紅葉は、 日本画を見るようにうつくしい。

 何故か一里塚の目印の木に使われた「エノキ(榎)」 がきれいな黄色の紅葉(こうよう)をしていた。

 初冬というより晩秋といった方が似合う、穏やかな日差しの散策会であった。

ree
ree

 
 
 

コメント


bottom of page