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写真展の事件

更新日:2021年7月2日


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11月2日月曜日小雨 9時30分、名東区役所の1Fロビーは、

月初めの月曜日とあって人でごった返していた。

その中で11人の男が「名東区なごやかクラブ写真展」の

準備で、10面のパネル板に写真パネルを貼っている。

しかし、貼っても 貼っても 剥がれて床に落ちるのだ。

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2ケ月前、インターネットで「写真展の仕方」を勉強した。

発泡スチロール7mm板に 空気が入らない様 写真を貼り、カッターナイフで 丁寧に切り取り写真パネルを作る。

それを、コクヨの粘着剤(チュウインガム様で壁も写真パネルも傷付かず取り外せる優れもの)商品名「ひっつき虫」で貼り付けるのだ。

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何回も発泡スチロール板への写真の貼り付けとカットを練習し

本番に備えた。

写真に指紋が付かない様手袋をし およそA4大の写真作品49枚の パネル加工を丁寧に作ることができた。次は、貼り付けである。

「高針趣味の作品展」が10月24日にあり、試して成功。

皆も「ひっつき虫」は優れものと評判が良かった。

区役所1Fロビーに戻る。パネル板はビロードの布で覆われていたのだ。

さすがの「ひっつき虫」もビロード布では貼り付かないのだ。

文化部員でどうしたらいいのか色々検討が始まった。

「布のマジックテープ」はどうか。偶々、傘のマジックテープがあり試したが貼り付かない。どうするか。

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「養生テープ」を丸めて貼り付けることとなった。

30分の予定が、2時間を超えた。何とか写真パネルが付き解散。

しかし、その後時間が経つと 1個2個と写真パネルは落ちる。

私のアタフタ汗も落ちる。

昼から養生テープで張り直し何とか貼り付けることが出来帰宅した。

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11月3日は祝日で4日(水)の朝8時1Fロビーに行った。

目も開けられない光景であった。49枚の写真パネルが机の上に山積み、写真の表面に養生テープがベッタリ付着。養生テープを注意深く剥がすが、傷となる。 涙が落ちた。


その日 養生テープを長くし 間に両面テープを挟み貼り付ける工夫を考え落ちにくく

なった。しかし、大切な作品を傷つけ申し訳なく寝付けない。

5日(木)8時から15時半見張り。貼り付けを手直し。

6日(金)もパネルが落ちないか見張る。

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会長も連日心配そうに会場に顔を見せる。

15時に半分を仕舞い22枚の写真パネルを台紙に貼り、台紙を画鋲で止めた。落ちない。

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最初からこの方法が良かったが、

3日目まで気付かなかった。

次の週は、まったく落ちなかった。しかし発泡スチロールの角が凹み、写真が傷付いたのは治らない。



大事な写真が落ち、アタフタ汗が落ち、涙が落ち、気分も落ちた2週間であった。 

 
 
 

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