何もすることがない日の散歩
- 加藤 誓(ちかい)

- 2021年6月2日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年6月17日

ゴミ出しのついでに植田川沿いを散歩する。
健康のためでもないので、ぶらりブラリ川岸や川の中を眺めながらゆっくりの散策である。
以前見かけたカルガモの家族、1組はヒナ11羽、
もう一組はヒナ5羽の2家族が植田川にいる。
昨日は雨で川は増水となり、まだ飛べないヒナの2家族はどうしているのか気に
なりながら川を覗き込む。
いつもカルガモが戯れている場所に辿り着いたがいない。
心配になり、いつもより上流の郵便局近くまで足を延ばした。

いた!いた!11羽の家族である。
セメントでできた川岸の高台に5羽、既に下の川に親カモと6羽のヒナがいる。
高台のヒナが次々川へ飛び込む。最後の1羽が怖いのか飛び込めない。
ウロウロと飛び込む場所を探している。
下では、親カモが心配そうに見ている。10羽のヒナも同じ場所で待っている。
5分いやもっと長い気がしたが、決心したのかやっと飛び込んだ。
何事もなかったかのように、11羽のヒナと親カモは、揃って川を下りはじめた。

私もUターンし、カモの家族についていった。
どうも、餌は、水草のようである。
ヒナは、それぞれ水草を啄ばみながら下ってゆく。
親カモは餌も食べずにヒナの動きと周りの安全を見ているようだ。
いつも戯れている場所にたどり着いた。
そこでカルガモの家族に別れをつげた。
帰路の途中、川を上がってくるヒナ5羽の家族を見つけた。
どちらの家族も増水に流されず、ヒナ11羽と5羽を確認し、
幸せな気持ちで散歩を終えた暇な朝であった。



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