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コロナが収束しそうな?夜のこと

更新日:2022年8月24日

名古屋市内のコロナの「新たな感染者数」がゼロになったとニュースでいっていた。

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その夜、元の会社仲間の麻雀大会が藤が丘の雀荘で始まった。私の組は いつものメンバーの 4 名が揃っている。もう一つの組が2名だけで揃わ ない。「あと2名誰でもいいから早くこないかなあ。」すると、私の学生 時代の仲間の2名が、「ごめん、ごめん。新幹線が間引き運転で、遅れて しまい申し訳ない。」と汗を拭きながらマスク顔で現れた。東京から飛ん できたのだ。「揃ったから、さあ、始めるか。」「おばちゃん、生ビール大ひとつ。「俺も!」

雀荘のおばちゃんは大勢のビール運びで大忙しであるがうれしそうである。

向こうの方で、手を振っている人がいた。同じ町内の麻雀仲間である。「久しぶり!元気だった。」 「今日は久しぶりに、たらふく酒を飲むぞ!」

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「おやじ、焼き鳥。砂肝に皮、ハツとなんこつ。それから、レバーも 頼むわ。会社の仲間と町内の仲間が飲むは!食べるは!しゃべるは!

何時の間にか雀荘が「焼き鳥の店」になっていた。

そして、皆、マスクはしていない。焼き鳥屋は大繁盛で大将は 冗談をいいながらも、手だけは、次から次と焼き鳥の串をひっくり 返して焼いている。

「おかあちゃん、焼酎おかわり。」「俺は、ハイボール、 いやロックにしようかな。」「ウィスキーのつまみは、やっぱりブルーチーズが、いいなあ。」


「ま~、加藤さん、いらっしゃい。久しぶり。店もコロナで一年間の休みで大変だったのよ。」 「ボトル、ちゃんと、そのまま保管しておいたから、今日は全部飲んでいってね。」 店にいた、いつものメンバーに「よかったら飲んでください。」とふるまい酒。 自分もロックで飲み、ボトルが空になった。だが、どうしたわけか一向 に酔わない。

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ママが「カラオケも一年ぶりで、マイクのほこり、さっき 綺麗にしたから、たくさん歌ってね。」「何を歌う!」

何時の間にか、焼き鳥屋がスナックになっていた。


「宗右衛門町ブルースがいいね。」なぜかいつも出る高い音が出ない。ママが助け舟とばかり 一緒に歌ってくれた。お陰で92点の高得点が出た。

「次の曲は、美しき天然をお願いします!」「♪空にさえずる鳥の声~・・・♬」 「あぁ、ちんどん屋の曲ね。」

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ちょんまげのかつらをかぶり、着物姿でサックスを吹きながら私は踊り始めた。 何時の間にか大須商店街になっていた。大勢のひとがチンドン屋の私をみて笑っていた。 向こうから、私の主治医である糖尿病専門医が白衣を着て、看護師ふたりを連れて現れた。 「加藤君、酒は飲んでないでしょうね。」「先月の外来で酒は飲みませんと約束したでしょう。」 看護師のひとりが、「私、しっかり見ていたわよ!」と目を吊り上げて 叫んだ!


      びっくりして、布団をはねのけ、目が覚めた。    楽しい夢だった。


ただ、雀荘も、焼き鳥屋も、スナックも、今は廃業し、存在していない。

 
 
 

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