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はっぱフミフミ


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11月末、明徳公園自然散策会の小径は黄色のじゅうたんであった。昭和44年頃、大橋巨泉さんのコマーシャルで流行した、意味不明の「はっぱフミフミ」が何故か浮かんできた。

スタッフの方の話を聞き漏らさないよう補聴器を付け、メモ帳も

持参した。おかげで30種程の植物の写真と名前が一致した。


黄色の葉は、アカメガシワ・イヌビワ・イヌサンショ・カラス山椒、ワの木、そしてケヤキは赤味をおびた黄色であった。

ひと際目立つ赤い葉は、ハゼノキとヤマハゼ、柿の木もすこぶる鮮やかな赤であった。

そして、何んと言ってもイロハモミジは圧巻である。

「決して落ちない葉」として受験生に人気のヤマコウバシは茶色で地味ではあるが、その存在を知らしめようと多くの葉が光輝いていた。

この時期でも、緑が濃いのは、名の通りアオキ。木の葉は防腐効果があり昔は味噌樽に敷き詰めたとのこと。幼木のカクレミノの可愛い葉や、料理の飾りに使うバランもツルツルの緑を落ち葉の中から覗かしていた。

紫の実を付けるムラサキシキブ、そして染料としても使うヒサカキの実。北の国では、これを榊として使うと教えてくれた。アオツヅラフジの紫の実を潰すとアンモナイトの様な種が出てきてびっくり!

赤い実は山の宝石とも言われるガマズミ・ミヤマガマズミであるが、晩秋の山中では

ほんの少ししか実が残っていない。「見つけた!」と指さし喜ぶ参加者の声が逆に楽しい。

ソヨゴもひとつだけ真っ赤な実を残していた。

シャシャンボの実は黒く熟し、常緑のブルーベリーと言われると説明があったが、手の届かぬ所に実があり味わうことは出来なかった。

センダンは数珠の如く実を付け、トウネズミモチも鳥が飛んで来るのを待っているかの様にたわわな実を付けていた。

ドングリは毎年実を付けるアラカシと二年物のマテバシイが隣同士に生えていた。

スタッフの方がケヤキの下の落ち葉の中で捜し物。ケヤキの小さな種は小枝に付いた状態で落下する。その小枝をやっと発見し、皆に見せてくれた。ナンキンハゼの実も見せてくれたが、これは牧野ヶ池緑地に沢山あり、知っていた。


植物博士のような文であるが、これは補聴器と「何?それ何?」としつっこくスタッフの方に聞き、必死のメモと写真の照合の記録みたいなものである。


さすが、スタッフ様。余りにも多くを教えてもらい疲れてしまいソウ!

最後の写真に、吉事があると開花すると言われるキッショウソウ(吉祥草)の

可憐な花がその疲れを癒してくれた。



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