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おやじの教え

更新日:2022年8月24日

おふくろの包丁の心地よい音で目が覚めた。そうだ、今日は中津川市制記念運動会の日だ。

既に外は明るくなっていた。天気だ。

昭和27年5月 私が8歳で、6歳と4歳の弟も気合が入っていた。

我が家は南小学校学区の応援団を引き受けて2回目である。

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衣装は おふくろが縫った羽織と袴

おやじが作った大学角帽とメガネと髭、

日の丸の扇子、そして大きな高下駄である。

おやじを先頭に3人兄弟のチャチャチャ、

チャチャチャの「三三七拍子」に併せ、

南小学校学区チームの笑いの応援が運動会の会場に響きわたる。

少し恥ずかしい子供心も 次第に快感に

なってゆく。

時折夢に出で来る場面である。

幼い時のおやじとの一番の思い出であり、おやじの一番の教育でもあった。

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今日は、名東区なごやかクラブの「長島温泉芸能大会の日」

である。

演題は、「東京の花売り娘」で 余興衣装は古着を加工し


フラダンス風に 女房に作ってもらった。

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舞台裏で出番を待つ時は、恥ずかしさと 興奮の入り混じった心地良い状態で

ある。歌が始まった。

さあ、出番だ。

観衆の大きな笑いと声援に後押しされ というと

格好いいが、 私自身の喜びの爆発である。 

即興の踊りを演じ切れた。


おやじの教えを また 実行したことを

                             天に向かって報告した。

          「三つ子の魂 百までも」


 
 
 

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