あの世(Ⅰ)
- 加藤 誓(ちかい)

- 2022年6月19日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年6月21日
【誓のたわごとエッセイ:11三途の川放浪記・12忘れたエコバッグ・13ご接待 の続きです】
夜中2時にトイレのため目が覚めた。
そのあと、何となくパソコンを開き、メールを確認した。 色んな多くの広告メールに
混じって Facebook 知り合いかも:閻魔さん とあり、まさかと思ったが、開けてみると、 閻魔大王がニコニコしながら手招きをしている動画があった。
そこをクリックした。その瞬間、私の身体がパソコンの中へと吸い込まれていった。
以前三途の川を放浪した時、見た覚えのある大きな館の赤い門の前に立っていた。
門の両脇には黄色と青色の大鬼が金棒を持って立っており、暫くすると館の中から 大きな赤鬼が現れ、小さくなって私の前にひざまずいた。
「ようこそ、誓様。いつぞやは、御尊名を間違え大変な失礼を致しました。大王様 が
過日の京都でのご接待を大変感激なされ、是非とも極楽浄土の観光にご招待せよ とのことで、 Facebook からご案内させて頂きました。ご到着早々でお疲れとは存 じますが、宜しければ早速出発したいと思います。」
「チョッとその前にお願い!これ からの連絡は Facebook より ラインで!」と何故か
持っていたスマホで赤鬼 とアドレス交換をした。そして、極楽はどんな所かと期待で胸がわくわくした。
赤鬼が合図なのか指を鳴らすと、アニメ「ドラゴンボール」の孫悟空の乗り物で ある「筋斗雲」がやってきた。赤鬼に続き乗雲すると、マッハ 1.5 のスピードで あちこちの
雲の合間をぬって極楽浄土の玄関先に着いた。

その玄関の門は、浦島太郎の絵本にある竜宮城の門に似ていた。

門前で ※「みうめ/メイリア/217」による「極楽浄土」、 軽快な J-POP 調の曲とアニメ調の三女のダンスでのお迎えに、 うっとりとして眺め聞きほれていた。
「さぁ!どうぞ!」と赤鬼に促され、門をくぐった。
目の前が急に明るくなり、空には天女が舞い、大きな庭園には、蓮の花が満開の池が
あり、その先に役所と思しき「東京駅」に似た建物があり、大勢の人達がその建物の 中へと入って行く。
どうも、その人達からは私達は見えないようだ。先に進んだ。
その行列を眺めていると、突然、見覚えのある顔がこちらを振り向いた。
はッとして目が覚めた。
パソコンの前に座っている自分に気が付いた。
これからが、いいところなのに! まぁ、いいか ラインで連絡できるから!

子供の頃の紙芝居と同じ
「この後の話は、乞うご期待!」
皆様の「極楽」を教えて下さい。この続きになるかも!



コメント