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硬 貨


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 2 週間前の中日新聞に「今年の硬貨の製造枚数は過去最低の 6 億 3 千枚で、 最高だった平成15年の半分、今までの

最低、平成 23 年の 8 億枚をも下回る。 キャシュレス決済が 3 割を超えた。」との記事が出ていた。

キャシュレスではないが、私もドラッグストアでは、端数はポイントを利用し お釣りで硬貨が増えないように心掛けている。

我が家では、がま口財布が電話台に置いてあり、そこに硬貨を入れている。 以前は、それも一杯となり、別の袋にも入れていた。溜まると、女房が

郵便局へ 持って行き預け入れをしていた。

  今年の 1 月から、硬貨の両替や ATM での利用は、手数料がいることとなり硬貨を貯めないよう にと、女房は支払いに小銭を使うようにしているようだ。

 手数料はよく分からないが、噂によると 600 枚両替するのには、手数料 1,100 円もがかかると か。500 円硬貨ならまだしも、5 円玉だと三分の一の目減り、1 円玉 600 枚だと 1,100 円支払って 両替金は 600 円。500 円のただ損。これはおかしい。 これでは

誰も 1 円玉の両替はしないと思うが、神社のお賽銭は一体 どうなっているか、1 円玉で保管とする訳にもいかないが。

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そこで氏子の方に聞いてみた。「一時は、1 円玉の手数料 0 円の 枚数を毎日 JA に持って行ったが

これも大変。今は、諦めて手数料を払 っている。

大部目減りしていると思うよ。そうそう、この前、ビニール袋に 1 円玉が一杯入った お賽銭があった。預け入れするとマイナスになりこれは困る。一々枚数を数えるわけもいかないし ね!」「コロナの影響でお賽銭や御寄進も減り、その上換金で減り、キャスレスの賽銭でも考えな いと、泣き面に蜂だわね。伊勢神宮や熱田神宮など大勢の方が仕えているところはそりゃぁ、 もっと大変だろうね!神頼みしないといけないかも!」

 先日、がま口財布から小銭を取った。その中に真ん中が少し黒っぽい二重の円をした

新 500 円 硬貨があるのに気付いた。これは珍しいと思い、他にも珍しい硬貨はないかと、以前より少なくは なったが硬貨の山の一枚一枚を眺めてみた。

 昭和 64 年と平成元年の 1 円玉を発見。(時価 20 円?) 平成元年の 5 円玉も出てきた。10 円玉が揃うと時価 500 円、10 円玉の元年は見つからなかった。 残念!

 この様なレア硬貨には特に興味もないが、インターネットで調べるとマニアも結構いること に驚いた。

 硬貨の山を更に調べていくと古いのは、1 円玉で 昭和 47 年(結婚)、5 円玉

昭和 37 年(大学 1 年生)、 10 円玉では昭和 38 年(東京オリンピック)50 円玉

42 年(入社)。

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小銭を指でさすり、すり減った発行年数をじーと眺めた。

 小さな硬貨の向こうに、その年の事が鮮明に浮かび上がってきた。

 これらの硬貨は恐らく何万の人の色んな人生を見てきたことだろう!

  今迄硬貨には特に何も感ぜず、どちらかと言えば面倒くさいものだと思っていたが中々のものであ った。

           そして、童謡を思い出した。「一円玉の旅ガラス」!


 
 
 

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