睡眠
- 加藤 誓(ちかい)

- 2021年6月9日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年6月18日

主治医の先生の講演が始まった。
「これから、居眠りする人は早く死ぬとのデーターがあります。」
会場は、きょとんとし、その後ジョークに気付いた数人が
「ハッハッハ!」と笑い なごやかに講演会が進む。
実は「日中居眠りする人は脳血管障害や高血圧の人に多い」
とのデーターが本当にあり、あながち間違いではない。
これからの話は、医学的、科学的根拠は全くなく、ただ私の感じたことであり
「お笑の提供」なので くれぐれも信用しないでほしい。
コロナ禍で、昼間 興味もないテレビ番組をソファに
横たわりボーと眺めている内に、知らぬ間に小一時間程、
居眠りすることが多くなった。そのためなのか、運動不足のためなのか、夜、寝床に入ってもなかなか寝付かれなく、寝ようとするほど逆に頭が冴えってくるのだ。
「これはいかん!うーん、楽しいことでも考えるか」
「そうだ、宝くじ6億円当たったらどうしょうか。 豪邸でも建てるか」

「いや人生は、もう少しだけだし 引っ越しも面倒だ。
今の住まいや環境も気に入っている」「じゃ、世界一周豪華の旅!いや、コロナ禍でこれもだめだ。
豪華な食事やお酒も身体に悪い。
自動車も買い換えたばかりだし もったいない。
孫や子供にやろうか。贈与税はいくらかかるのかな。」
情けないが6億円が使えきれない。ますます、頭が冴える。
だめだ、物語を変えよう!スイスの景色。
空は青く雪のアルプスの麓には、碧い湖、

緑の牧場には羊が群れている。定番だが柵を
飛び越える羊を数えるか。1ッ匹、2匹、3匹・・・
だめだ。時々 柵で転ぶのがいる。
それと、睡眠はSleep、羊はSheepだ。 LとH。
寝るのには気持ちがL(Low)の方いいがH(High)羊はだめなのだ。ますます、Highになる。
そうだ!頭と身体を一緒に寝なくてもいいんだ!
頭と身体を別々に寝ればいいのだ。
身体を横にすると、肝臓の血流量が30%増え疲れが取れやすくなるそうだ。
1日5時間以上は横になる必要があるが、頭はほっとけばいつか寝るのだ。
居眠り運転、軍隊の夜間行軍時など身体は起きているが頭は熟睡。
授業や会議で大事な時に いびきをかき慌てたこともあった。
眠くなり車を止めて熟睡した時 15分だけなのに眠気が完全に取れ気分が爽快 爽快!
そう言えば、レム睡眠(夢)ノンレム睡眠(熟睡)というのもあったな。
頭の睡眠は時間には関係ないのだ。 少し気が楽になってきた。
じーと目を閉じていたが しかし時間がなかなか経たない。 座禅の方法を思い出した。
自分の呼吸をじーと意識し それに集中し無我の境地に入っていくのだ。やってみよう。
凡人なので、無我の境地には至らず、ぐっすりと眠りの境地に入っていった。



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