日陰を探して歩く散策会
- 加藤 誓(ちかい)
- 7月2日
- 読了時間: 3分

西日本が梅雨明けとなった翌日の6月28日(土)令和7年度1回目 名東区自然散策会が明徳公園で開催された。
初夏の明徳公園の散策会は5回目で、この時期何処に何が咲き、実を 付けているか大体分かっている。
そこで、集合時間の1時間前に着き、事前に写真を撮ることにした。
最初に湿地に群生するハンゲショウとドクダミを撮る。確か、此処 にキツリフネが咲いているはずと探すが見つからなかった。
カラスザンショウとジャノヒゲの花を撮り、遊具広場に着く。
アカメガシワの雄花、雌花を撮り、 ネムノキの花を遠くから撮影する。そしてアジサイ、クリの若い実、キリの実といつものお決まりの 植物を撮影し、散策会の出発地点のこどもキャンプ広場にたどり着く。
区役所の方とスタッフの方が打ち合わせ中であった。
まだ時間があるので、周囲を散策する。 週の初めの大雨で、池の水も満杯でアメンボが泳ぎ廻っていた。その上を、シオカラトンボや コシアキトンボが飛び回っていた。植物と違い、飛び廻るので撮影は結構手間取った。
土手の所に毎年ネジバナの群生があるが、気象異常の所為なのか何故か今年は、見当たらな い。やっとのことで2本程見つけることが出来た。
マユミやノイバラの若い実も観察した。 出発地点付近でスタッフの方が赤い実を撮影していた。 実が臼の形をしていることからウスノキと名が付いたと教えてくれた。
出発時間になった。昨年と約同じのスタッフ10名と参加者22名が3班に分かれて出発した。
スタッフの方が「今日は暑いのでなるべく日陰の所を歩きましょう!」と道の影を選びながら 右側、左側と飛び跳ねるように列が進んで行った。
日差しの強い日、影を見つけながら歩き影が無くなり「!どうする!」と竹野内豊さんが叫ぶ タクシーのコマーシャルを思い出した。
スタッフの方に付いて歩く様子がまるで挿絵の様でおかし かった。
最初にトウネズミモチの花、これは、植田川の川底にも生えている繁殖力の強い樹木である。
児童球戯場の広場にたどり着いた。今日は霞んでいて御嶽山を眺めることはできなかった。
広場の周りのトウカエデの緑色の種と、アベマキ、マテバシイ、スダジイの若い実を観察した。 エドヒガン桜の坂を下り、車を止めた駐車場に戻ってきた。
もう一度ここから出発である。 日の当たる湿地帯には、そこらで見慣れたメリケンカヤツリグサ、イヌタデ、ツユクサが生えて いた。 スタッフの方が「あすこにヘビイチゴが!」これも見慣れたものであるが改めて眺めてみると 可愛らしい実であった。
「ほら、ハンゲショウの群生の中にキツリフネが咲いているでしょう!」とベテラン参加者が教え てくれた。よく見ると、あちこち咲いていた。最初の時、如何に漠然と見ていたのかと反省をした。
明徳公園の山頂、からす山(海抜72.6m)への途中ヤマハゼ、ソヨゴの実もスタッフの方が 教えてくれた。
そこから遊具広場に下って行く途中、食すことはできないヤマゴボウの花、ヒイロタケを見つけ た。 竹林の中にムラサキカタバミがひっそり咲いていた。
ベテラン参加者が「見て、見て!ハギがもう咲いている!」声の方に戻って行った。
何と、秋の七草のひとつがもう咲いていた。異常気象の所為?
12 時少し前にスタート地点に戻った。
参加者のリュックにぶら下がっていた温度湿度計が 目に留まった。温度33,8度、湿度48%と表示されていた。
6月でこの暑さ!毎週土日のグラウンド・ゴルフ練習も7月8月の2か月間お休み。
猛暑のため、ご高齢の皆様、コロナ禍に続きまた、ひとり家籠り。
さぁ!「どうする!」


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