土砂降りの雨の中で
- 加藤 誓(ちかい)

- 10 時間前
- 読了時間: 3分

6月に台風がやって来るようになった。8号台風の雨に続き、7号台風の大雨。台風は去ったものの、「名東区自然散策会」予定の27日(土)の朝も激しい雨が降っていた。雨かっぱを着て明徳公園に出かけた。
集合場所に向かう途中、雨支度をしっかり整えたご婦人が「今日は散策会ありますかね?」と話し掛けてきた。
私の場合は、「愛知県環境保全・名東区委員」なので、毎年同じ時期に同じ場所での観察をし、毎月の報告書を提出するようにしているため、仕方なくやって来たのだが「こんな大雨の中、散策しようとする人がいるんだ!」と驚いた。
いつものスタッフの方達も集まってきたが、やはり散策会は中止となり、皆、集合場所を離れていった。
結局一人で観察することになった。
今年の6月は昨年の猛暑とは異なり涼しい日が続き、また梅雨前線も活発であった。
昨年に比べると雨量は250%とのことで、そのためキノコがあちこちで生育していた。
毎年参加の小学生の「キノコ博士」がいれば教えてもらえるのだが、私ではキノコの種類を鑑別することは難しく、写真以外にも名前不明のキノコが多く生えていた。
AIを使って何とか「ヒイロタケ」「キイロイグチ」「オオホウライタケ」「ベニタケの仲間」は鑑別することが出来た。
この梅雨時の野草の花では名前も「ツユクサ」が有名である。
6月の花の代表であるアジサイの花は雨が降り続いたためか、時期が過ぎた感じであった。
昨年は探さないと見つからなかった「ネジバナ」が今年はあちこち群生していた。
逆に「ブタナ」は、昨年は一杯咲いていたが今年は、まばらであった。
ジャノヒゲ(根っこは、麦門冬として咳止めに使われる)の可憐な花、道路脇でよく見かける外来種の「ハルシャギク」や「ヒメジョオン」が雨の中、生き生きと花を付けていた。
この時期の明徳公園の目玉は、何といっても「ハンゲショウ(半夏生)」である。
今年は時期が良かったのか、写真のように、ハンゲショウの群生は見事であった。
その代わり、同じ場所に見られる「キツリフネ」の花を隈なく探したが今年は見つからなかった。
もうひとつの目玉「ネムノキ」の花は、雨に打たれて花は縮こまり、カメラのレンズも曇り、ぼやけた写真しか撮れなかった。
雨がひどくなってきた。乾いた布で何遍もレンズを拭くが曇りは取れない。
それでも、何か珍しいものがないかとあちこち歩いてみたが、何も見つからなかった。
ふと見ると、カタツムリが「そんなに焦らず、マイペース!」と言っているように思え、
和田アキ子の「土砂降り~の雨の中で、私は歩~く。ひとりぼっちの散策会・・・」とつぶやきながら終わることにした。取りあえず、報告書の準備は出来た。





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