自嘲鏡
- 加藤 誓(ちかい)

- 4 日前
- 読了時間: 3分

2月末に名東区なごやかクラブ(老人会)の健康づくり講演会で、名古屋二期会によるコンサートが催された。その中で、詩:小黒恵子 曲:平井康三郎 「うぬぼれ鏡」が歌われた。
「まあ今朝のわたし なんて美しいんでしょう!鏡をみつめて微笑んで 化粧水を心地よく手のひらで叩き 気付かなかった
ホクロも とってもチャーミング うふっ! ・・・・ 」
歌手の方のユーモアたっぷりの演技と歌唱力に魅せられた。
話は変わって、我が事である。
最近、洗面台の三面鏡の前の時間が以前よりだいぶ長くなった。「うぬぼれ鏡」と反対の「自嘲鏡」なのである。
髪の毛は殆ど白髪であるが、花王のヘアマニキュアで2週間毎、染めている。しかし、
生え際は上手く染まらず、ホーユのカラーリンスを併用している。カラーリンスは水洗いだけで髪以外の脱色はできるが、ヘアマニキュアはシャンプーで洗っても、頭皮、顔、耳、首などに着色し、なかなか落ちない。商品に添付されている脱色液をティッシュに浸み込ませ何回も擦って落とす。
何遍擦っても落ちない。それは、シミなのであるが何故か赤くなるまで擦るのである。
新しく発生したシミを確認し、がっくりする。
退職までは、以前住んでいた千種区の床屋さんで散髪・髪染めをしていたが、退職後は
三面鏡を利用し自分で散髪・髪染めを始めた。初めの頃は失敗し床屋さんに直してもらったことが何回かあったが、段々上手く?いくようになり、ここ20年間、三面鏡の前で散髪をしている。ただ、洗面台の髪の毛の掃除が時に不備で女房にぶつぶつ言われている。
女房は就寝前にお風呂に入る。私は昔から寝る前は酒が入っているので、お風呂は朝入る小原庄助さんなのである。追い炊きしたお風呂に浸かり、身体のどこかに痒い所がないかをチェックをする。近年は、左右対称に発生する老人性搔痒症が頻繁に発症するようになった。こまめに副腎皮質ステロイド軟膏を塗る。掻かないようにすることが悪化を防ぐ秘訣なのである。
歯は、歯医者さんで大部抜かれ、歯医者さんにはもう金輪際行きたくなく、被せてあった歯の粘着剤が劣化し抜けるようになったが、入歯安定剤ポリグリップで、そして歯周病も歯ブラシで血が出るまでマッサージし濃い目のうがい薬で消毒をして、凌いでいる。
次に髭剃りである。さほど髭が濃くないので、5枚刃の剃刀を使っている。ジーンズの
布で剃刀の刃を研ぐと良いとのことで何回も実施し、切れなくなってしまった剃刀を当てるので時間が掛かる。耳の穴の毛がなかなか剃れない。首の白い髭の剃り落としに気付く。
鼻の下に縦じまのしわが、最近増えてきた。唇と歯の間に舌を入れしわの間の白い髭を剃る。
鼻の穴からうがい薬(塩を入れ生食水状態)を噴霧し鼻の奥を消毒する。そして、うがい薬で口の中をぐちゅぐちゅ。その後、喉の奥をがらがら。口中の細菌を減らすことは、
インフルエンザウィルスの侵入予防や誤嚥性肺炎の予防になる。
そして、ドライヤーで髪を整える。寝ぐせが強い時は、整髪料を使う。
女房の乳液剤を盗み、顔に塗る。最後に顔の筋肉を動かし、作り笑顔をする。
眉毛の薄さが気に掛かる。
今日も、朝風呂の後「自嘲鏡」の前で時間を費やしてしまった。



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