消去法
- 加藤 誓(ちかい)
- 2022年1月1日
- 読了時間: 3分

このところ「ナンプレ」(数独とも言う)をして暇をつぶしている。 3×3 のブロックに区切られた 9×9 の正方形の枠内に縦、横、ブロック それぞれに 1〜9 までの数字9個を入れる
ゲームである。
既に、81個の正方形の内、17個以上数字が記入してあり、その数字を 基に上記条件をクリアするよう正方形に数字を埋めてゆくのである。 初級編から始まり、上級編、超難問編、さらに博士編、最も難問の神領域編までランクがある。
このゲームは、消去法で正解の数字を見つけるのである。
つまり、この正方形の枠には、1から8 までは間違いである。だから、9が正しい答えである。この枠は6しかない。などと、これを繰り 返し9×9の枠を埋めてゆくのだ。
慣れてくれば、結構早く答えが見つかるが、神領域編になると、 40分以上かかることもある。難しい答えを見つけると快感が湧くのか、一問が出来ると次の問題 をしようとの誘惑に駆られ、気付くと数時間消費している。
暇つぶしには良いゲームであるが、上達したからと言って、頭が良くなるわけでもなく、
認知症の 防止に役立つとも思えない。
特に、受験生や現役の忙しい人は、このゲームをするべきでない。
只々、無駄な時間の浪費ゲームである。
消去法とは、それ(A)でもなく、あれ(B)でもない、から、これ(C)である、いう、 数学である。
但し、問題の対象が、(A)+(B)+(C)の3個で全てが成り立っていることが前提であり、 それを証明しないと使えない手法である。「ナンプレ」の場合、前述の数字は、1から9までの 整数9個で、それ以外はないからこのゲームは成立つのであって数字に0が含まれていたら、 成り立たないのである。
何かを証明する時、この消去法の手法を間違って使っているケースが結構ある。
世の中の現象には、色々な要素が含まれており、その対象全てを把握、知ることは非常に
難しい。 全てが分かっている現象の方が稀なのである。
消去法で証明を失敗するのは「これで全てである」 との仮定が正しくないのである。
黒でないので白である。他と比べこちらの方が良い。失敗でないので成功である。好きでないので 嫌いである。〇×を付けよ。二者選択は分かりはいいがその答えは、正しいのだろうか。 時間のスケールを忘れてはいないだろうか。時が経てば逆になるかもしれない。又、中間もあるか も。条件によっては変わるかも。
つまり、最初から二者ではなかったかもしれないのだ。
もっとひどいのが、一者選択、断定である。中国共産党のことを言っているのではない。 ことわざは正しいように思うが、その逆のことわざもある。
ひとつだけが全ての現象のケースは 極まれである。
リンゴ1個+みかん1個=2個ではない。あくまでも、リンゴ1個とみかん1個である。
今、自分がいる「世の中」は良いか、悪いか等ということは、条件が多過ぎて、考えても
証明 できないのである。
答えを見付けようとせず、のんびり「ナンプレ」でもすることが、
私には無難であるようだ。
手作り資料の心地よい泥臭さが、懐かしく恋しく思っている大学&社会人の後輩です。おわかり頂けますでしょうか?笑
私も数独好きです。うまく入ったときのぞわっとする快感がいいですね。
ハナヤマという会社の「はずる」という知恵の輪のようなものもとけたときぞわっとしますよ。
明けましておめでとうございます。今年は新型コロナが終息すると良いですね。数独は私も大好きで 難しいものになると仮定の数字を入力して正解を得ています。朝日新聞の金曜日版の数独愛好者です。また今年も色々な話題を楽しみにしています。 奥田英子